ターゲットバッチ D群 「スカウト技能・追跡」

D-1 「観察」

1 食用植物・有毒植物をそれぞれ2種以上見分ける。
2 野外活動において出会う動物・昆虫について、生態、習性などを知り、そのこん跡等を探す。
3 24個の小さな物を1分間観察し、そのうちの16個以上を記憶によって答える。
4 ハイキングで観察物を3種以上の方法で記録する。
5 隊長または自分の保護者を観察し、記憶によりスケッチ等で特徴を記録する。
6 班・隊集会において「観察推理ゲ-ム」を3種以上を考え、実施する。

D-2 「計測」

1 100メ-トルの距離を誤差5%以内で歩測する。
2 簡易測量法を用い、到達できない2点間の距離(長さ、高さ)を誤差10%以内で測る。
3 自作の簡易測量器具を使い、樹木などの高さを誤差10%以内で測る。
4 スカウトペ-スで2キロメ-トルを15分で移動する。
5 ハイキングで野帳をつけ、またその野帳によって略地図を作る。
6 料理に使う調味料、食材を計量器具を使わずに手や指を使ったり、目で見た量で判断できるように表を作る。

D-3 「通信」

1 片かな手旗信号で簡単な通信文が送受信する。
2 救難信号の種類と使い方を説明する。
3 野外活動において使用する無線通信機器の正しい使用方法とマナーを説明する。
4 追跡記号を10種以上覚える。
5 隊または班ハイキングで、自然物を利用した追跡記号を約2キロメ-トルの間に、通信文を含めて配置する。
6 野外活動において光や音を利用した通信手段を考え、モ-ルス信号等により簡単な通信をする。

D-4 「森林」

1 森林と人の生活が結び付いている点を挙げる。
2 ハイキングで森林の木の種類を調べ植生地図を作り、できれば木の実、落ち葉、土壌のサンプルを添付する。
3 樹木を5種類以上見分け、特徴を述べる。
4 森林保護、管理に関わる機関、団体、個人から活動目的、内容等を聞き、できれば活動を体験し、自分たちにできることを考え発表する。
5 森林に生息する生物の食物連鎖を説明する。
6 森林に害を与えるものについて調べ、その原因と、害を予防、または防止するためにできることを説明する

D-5 「野生生物」

1 野生生物保護の法規について調べ、捕獲・飼育が禁止されている鳥獣類を知る。
2 野生生物を観察する場合に気をつけなければならないことを説明する。
3 身近なところで野生生物を観察するプログラムを企画し、班または隊集会にて実施する。
4 日本における絶滅危惧種について調べ、保護するためにどのような対策がとられてるかを説明する。
5 双眼鏡(単眼鏡)の正しい使用方法を知り、野生生物の観察を行う。
6 自分の住んでいる県の『県の鳥』と『身近な鳥、または渡り鳥』5種類以上の名称、形態、習性を説明する。

D-6 「気象観測」

1 次のそれぞれの構造と用法を知る。
  (1) 温度計 (2) 気圧計 (3) 湿度計 (4) 雨量計 (5) 風速計
2 野外活動中に雷が発生した場合の対処方法について述べる。
3 自分の住んでいる地域や一般的にに言われる天気予測の方法(観点望気)を調べ、実際の天気を記録して比較する。
4 気温、気候、降水等に関する気象用語を説明する。
5 天気図から今後の気象予測をする。
6 キャンプ地において、キャンプの全期間を通じた、天候・気温・湿度・風向・雲量の観測を行なう。

D-7 「天体宇宙」

1 太陽・月・星による方位発見方法を3つ以上知り、実演する。
2 天体望遠鏡または双眼鏡で次の内1つを選び観察し、記録をつける。
  (1) 月のクレ-タ- (2) 木星の4大衛星 (3) 金星の満ち欠け (4) 土星の輪
3 肉眼で次のものを観察する。
  (1) 流星(月日、時刻、方向、明るさ、見られた正座等) (2) 人工衛星(月日、時刻、方向等)
4 それぞれの季節で見られる星や星座に関する神話または伝説を1つずつ選び、あらましを説明する。
5 それぞれの季節で見られる代表的な星座を観察し、説明する。
6 日時計を野外において制作し、使用する。